政府による家賃支援給付金の受付が始まりました。第二次補正予算で決定した制度です。個人事業主、法人と金額が異なりますが申請の条件のハードルがそんなにはキツく無い様に思いますが、ファイルの作り方など熟知していないと自力での申請は難しいと思います。知人の申請を手伝いましたので、その経験と失敗の反省をシェアします。
家賃支援給付金とは
中小企業庁が管轄する制度で、コロナで売り上げが低下した法人、個人事業主に家賃の一部を補助してくれる制度です。
賃料、共益費・管理費のみ対象です。自宅兼会社の場合は、申告している事業使用分の金額で計算します。
対象条件とは
基本は下記の2タイプのうちどちらかが該当していればOK。(申請の途中で判定する画面があります)
- 1か月でも昨年の売り上げの50%以下に落ち込んだ月がある場合
- 連続する3ヵ月の売り上げの合計金額が、昨年の同期間(3か月)より30%以上落ち込んでいる場合
必要な設備
オンラインによる申請です。パソコンで行わないとちょっと辛いと思います。
税務署類など、pdfにする必要があります。スマホ写真でも良い様ですが、数字や文字がハッキリしていないと受理されないのでスキャナーが必要になります。スキャナー は1万円以下から購入できますし、複合機 があればコピーなど何かと便利です。もちろん経費で落とせます。
※怪しい代行業者にはご注意下さい。個人情報が満載です。信用できる知り合いや計理士、税理士などお付き合いのある方にお願いしましょう。また、公式の予約制の申請サポートもある様です。
準備する書類について
準備書類の一覧がありますので、それに従って事前にファイルを作っておきます。しかし!!!注意する点があります。何でこのページに書かないのかなぁ?と思います。
やたらに、「該当部分に線を引け、印をつけろ」とあります。画面キャプチャーして画像ソフトで線を引くか、印刷してからにするか加工が必要です。
注意事項だけ抜粋しました。参考になれば幸いです。
- 宣誓項目
- 印刷してサインして、スキャンします。
- 確定申告書第一表の控え/dt>
- 郵送して申告した方は、スタンプが押してありません。納税や返還のお知らせを一緒に提示すれば良いと税務署で言われました。
- 所得税青色申告決算書
- 2ページを別々に作ります。アップロードを別々にしなければなりません。
- 申請にもちいる売上が減った月・期間の売上台帳など
- 「申請にもちいる売上が減った月・期間が記載されている箇所に下線を引いてください。」とあります。画面キャプチャーして画像ソフトで線を引くか、印刷してからにするか。
- 賃貸借契約書の写し
- 見つからなかったので、不動産会社に連絡してコピーを貰いました。
- 直前3か月間の賃料の支払い実績を証明する書類
- 引き落としの履歴など。3か月分を別々にアップロードしなければなりません。月別に資料を作って下さい。通帳のコピーなどの場合は、黒塗りしまくり。残高など見えるのは嫌ですよね。墨塗ツールがあるAcrobatをお持ちであれば楽なんでしょうけど。無い場合は、紙で覆ってスキャンするなど工夫が必要です。
- 振込先がわかる口座情報
- 通帳の表と開いたページを別々にアップロードしなければなりません。
- 本人確認書類の写し
- 免許書等、両面と書かれている物は別々にアップロードしなければなりません。
申請する
家賃支援給付金を申請する為のユーザー登録が必要です。「持続化給付金」でアカウントを作った方も少なくないと思いますが、そちらとは別なので改めて登録する必要があります。
確実に受け取れるメールアドレスを使用する必要があります。一部メールアドレスは、迷惑メール扱いにすらならず、音信不通になる場合もありますよね?
大家さんや管理会社の情報を入力、金額を自分で計算して入力(青色申告した年間の額から換算)、名前を半角カタカナと不自然な入力もあり、パソコン操作が不慣れなか方には難しいと思います。
外国人の方は「在留カード、特別永住者証明書、外国人登録証明書」には、ミドルネームを含む名前をアルファベットを義務付けています。確定申告はミドルネーム無しのカタカナにしていたり、ロバートをボブと書いている場合は面倒な事になります。口座情報はカタカナで、「申請者の名前と口座名義は同じですか?」とあり、どちらを選んでも電話がかかって来る場合が多々あります。友達が散々な事になりました。ロバートをボブが同一人物だと信じてもらえません。国際化とは程遠い日本の現状です。オリンピックは大丈夫か??
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