WordPressをカスタマイズする際にローカル環境は必要不可欠です。今まではXAMPP をお勧めしてきましたが、今回はとっても簡単で管理がしやすく、WordPressに特化している Local by Flywheel をご紹介します。第三者に見せるLive Link機能やクローン作成もできます。初心者にもお勧めです!
WordPress以外にも、EC-Cube等を使う方は引き続きXAMPPを使用して下さい。
XAMPPとLocal
何が違うのでしょう?XAMPPは ApacheやMySQLをPC内に構築します。Localとは仕組みが違う様で、WordPressしか使えません。Localのおすすめポイントは、PHPのバージョンにあります。WordPressに特化しているので、最新版にあったバージョンを提供してくれます。
XAMPPは提供が遅れているので「バージョンが低いですよー」警告が出てしまう事もしばしば。残念ながら寄付しても追いつかない様です。
Localをインストールする
ダウンロード
Local の「OR DOWNLOAD FOR FREE」をクリック
OSを選択、名前とメルアドを入力(電話は空欄でもOK)任意の場所にexeファイルをダウンロードします。
インストール
ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックして、そのまま進みます。使う人を選択、全部デフォルトで問題ありません。「Microsoft Visual C++ Redistributable(x86)」もインストールされます。
サイトを作る
[+ CREATE A NEW SITE]をクリックし、英数半角でサイト名(サイトデータを入れるフォルダ名)を入力
XAMPPとの最大の違いは、自分の好きな環境設定ができる事です。Localがが勧めている[Prefered]で特に問題無い様です。2021年8月11日現在、PHP7.3.5がお勧めで、カスタムの場合7.4.1を選択する事が出来ます。XAMPPはPHP7.1.1が最新です。Localをお勧めするのはココの部分です。
その先は、ユーザー名、パスワード、メールアドレスの入力を求められます。これは通常のWordPressのインストールと同じですね。[ADD SITE]をクリックし、プログレスバーが進むのをしばし待ちます。私のWindows環境の場合、ファイヤーウォールの許可を求められました。「アクセスを許可する」で進みます。
Localの使い方
1 | WPダッシュボードへのログイン |
2 | サイトを見る |
3 | データフォルダを開く
ユーザー/ Local Site / 入力したサイト名 / app / public / の中にWordPressが入っています。 |
4 | Live linkは外部で一時的にサイトを見る機能 ※後で説明します。 |
WordPressの日本語設定
構築したWPサイトは英語になっています。毎回、以下の作業をし、日本語化します。ログインし、「Setting」→ 「General」で言語をEnglishから日本語にし、一番下までスクロールし、[Save]します。
プラグインの用意
WordPressを日本語で使用する際に必要なプラグイン「WP Multibyte patch」をインストールします。なお、日本語版で構築した場合はデフォルトでインストールされています。
プラグインの「新規追加」で、検索窓に「WP Multibyte patch」と入力すれば見つかります。インストールし、有効にします。
外部の人にサイトを見せるLive Link(共有)
先ほどの4:Live link 機能のお話です。
Locakを通して構築したWordPressサイトは、PCの中(ローカル環境)にあるので、遠く離れた人には見せる事が出来ません。通常は、テスト用サーバーにコピーを構築して見てもらう訳ですが、面倒くさいですよね。その作業をせずに見てもらう事が出来る機能です。
Live linkの設定
[Enable]にマウスオーバーすると、「アカウントにログインしてないよー」と吹き出しが表示されます。[Log in to your Local Account]をクリック。新しい画面が表示されるので[New to Local? Create an account]をクリック
名前、メールアドレスを入力し、送られてきたメールの認証をすれば成功です。そしてログインします。
公開情報を得る
先ほどのLive Link [Enable](on)ボタンをクリックし、[Live Link]をクリックすると、詳細画面が開きます。
[Copu Link And Login]をクリックすると、先方に通知する必要条項を全てコピーする事が出来ます。
問題点として、速度がちょっと遅い事、見てもらう人と時間の約束をしなければ、ずっとLocalを起動し、Enableにしておかなければなりません。
Disable(Off)して、[Enable]してもログイン情報は同じ様です。大丈夫だと思いますが念のため、常時Enableは避けるに越したことないと思います。
同じWi-fi環境なら
Visual Studio Codeを使用している方は、Wi-fi経由で他のデバイスからアクセスする方法がおすすめ。Localでも同様の設定があるのですが、ちょっと面倒なので、初心者の方はLive LinkかVSCの方法をお勧めします。
サイトの複製(クローン)
これはイイ!作ったサイトを複製する事が出来ます。
複製したいサイト名を右クリックし、[Clone Site]を選択するだけ。ちょっと時間がかかりますが、名前を設定すれば放置でOK。(Windowsの認証が1回入ります)
フォルダ名の変更
サイト名を変更する場合について説明します。
Cloneしてもちょっと都合が悪い場合ってありますよね。やっぱり元をリネームしたい。
ローカルのフォルダ名を右クリックし、Renameした場合は表示名のみ変更され、URLは変わりません。
名前とURLを修正するには、サイト名を右クリック → Exportします。
ExportしたzipフォルダをLocalの画面の何処かにドラッグアンドドロップします。あとは、新規作成時と同じ感じで名前の設定をします。
出来上がったら、問題ないかどうか確認し、古いサイトをDeleteします。
ブラウザについて
localで起動するブラウザを選択する事が出来ます。
?Firefox Developer?Editionは選択できないので、?Firefox Developer?Editionを既存のブラウザに設定して、「System Default」を選択する必要があります。
アップデート後のトラブル
Localで良くあるのが、アップデート後のトラブル。各サイトにログイン出来ないとか・・・
コミュニティーの動きが結構あるので、回避策を誰かしらが書いてくれています。私の場合は、更新のお知らせが来ても直ぐにはせずに、ちょっと様子を見て、コミュニティーの様子を見てからアップデートしています。
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